ネットワークエンジニアとは?仕事内容と、どんな人が向いているのか?

仕事

ネットワークエンジニアの仕事をやってみたい、転職してみたいという初心者向けに、仕事内容についてや、どんな人が向いているのかなどについて記載していきます。

私がこの仕事を目指そうと思ったのは19歳の頃でした。

高専の5年の時に通信工学というネットワーク関係の授業があり、ルーターを触る授業を受けて「めっちゃかっこええやん!この仕事!」と、非常に興味を持ったのがはじまり。

たまたま求人にISP関連の企業があり、高専卒業後の20歳でISPに入社、『ネットワーク技術チーム』で経験を積みました。

その後、転職したりして、そこそこの大手でネットワークエンジニアをやっていました。

ちなみに・・・私は女です。

私は前に出るタイプじゃないし、誰かを教育するのも苦手だし、教えられる方が好きだったので、社会人としてはNGだったかもしれません。

でもこの仕事が大好きでした。

それに、女性目線で見ても、ネットワーク屋さんはマジでかっこいいと思います。

素敵なのよっ!

どういう時にかっこいいと思うかは最後に記載するとして、まずは仕事内容について記載したいと思います。

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ネットワークエンジニアとは?簡単に言うと。

私が、両親や親戚に自分の仕事内容を説明するときには、以下のように伝えます。

みんながインターネットをするための道路(経路)を作っているよ。事故のないよう安全を考えたりするよ

平たく言いすぎかもしれませんが、みんな「ふーん」とは言ってくれます。

そして、ネットワークエンジニアを目指している方がいたら、こんな風に言います。

ネットワークエンジニアには、設計する人、構築する人、運用する人がいます。この3つの業務は近いようで全然違うよ。

・・というわけで。

以下にこの『3つの業務の違い』について記載していきたいと思います。

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ネットワークエンジニアの仕事内容その1:設計

設計の業務内容については、ちょっと説明が難しいのですが。

例えば・・・

A社は東京に本社があるが、大阪にも拠点を置くことになった、大阪は無線にしたい、もちろん情報が漏えいしないようにしたい、東京の拠点とも安全に通信したい。

上記のような依頼に答えるのが、設計担当のおしごとです。

A社の希望をヒアリングして、予算を聞き、『こんなふうにできますよ~』という分かりやすい設計図や提案書を作ります。

どれだけコストがかかって、どんな機器を使ってどうやって情報の安全を守るか、素人でも分かるように説明する必要があります。

必要な知識

ネットワークの基礎知識はもちろん、各メーカーの機器の仕様や最新の技術を勉強しておく必要があります。

昨今では、無線関係の最新知識は必須でしょう。私が20歳のころは有線のLANケーブルオンリーの時代でしたが。

あとOpenFlow、IPv6など私は全く関わりがなかったですが今後大事になると思います。

2014年のネットワークスペシャリストの試験ではセキュリティについての問題が非常に多かったので『セキュリティ』についての勉強も必須の時代になりました。

向いている人

向いている人は、勉強熱心な人、頭がいい人ですかね。

あとは素人のお客さんに理解してもらえるよう話をする力が必要です。

なのでコミュニケーション能力必須です。

もじもじ君には務まりません(笑)

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ネットワークエンジニアの仕事内容その2:構築

設計担当が設計した通りに構築し試験してから、現場に設置を行うお仕事です。

購入した機器に設定情報というものを入れて、機器が正しく動くようにします。

それを実環境同様に接続してから、「繋がるか?」とか「変な挙動を起こさないか?」また、「拒否した通信でエラーが出るか?」など、チェックを行います。

そして、想定通りに動くか全部チェックするのですが、全部動いたときは幸せです(笑)

想定通りに動かなかったときは気が狂いそうになりますが、だいたいしょーもないミスをしていることが多くて、帰りの電車で「あっ!ミスってた!」と思い出すことも多々ありました。

また、設計自体に問題があった場合は、設計者にケチつけて、自分で動くようテストして提案することだってできちゃいます。

設置作業が本番です!

設置作業99%の確率で土日作業、もしくは深夜作業になります。

スーツは脱ぎ捨て、パーカーにチノパン、スニーカー。誰もいないオフィスなので、靴脱ぐ人も多いです、(あ、それはわたしのことでした)

やることとしては、以下の通り。

1:機器をラックにねじ止めして、地震対策とかまでやります。
2:LANケーブルや光のケーブルをつなげます
3:ケーブルを美しく整理し、束ねたりします。これ以外と大事ね
4:接続試験、疎通試験など、全て問題なく動くかチェックを行います。

事前に試験をしているので基本的には問題なく終わることが多いのですが、地味にLANケーブルの長さが足りない!なんてこともあります。

また、ONUというNTTが置いていった機器が遠すぎて届かないなんて事もありました。

そういった場合はその場で床に座り込んでLANケーブルを作るし、規模が小さいネットワークの場合は床下の配線作業をすることもあります。

※備考:大きなオフィスの場合、床下のLAN配線は構築担当者は行いません。基本的には配線業者が行うことが多いです。昔の電話屋さんなどがこの仕事に従事しておられることが多く、作業着のおっちゃん達も現場で一緒になります。

必要な知識

ネットワークの基礎知識から応用までの勉強は必須です。

あと、機器の設定方法や技術などが必要です。

向いている人

根性があってトラブルがあっても臨機応変に対応できる力が必要です。

汚いこともあるし、床めくったら手も汚れるし、オシャレなスーツを脱ぎ捨てて、だっさい恰好で作業しなきゃいけません。

あと、配線業者のおっちゃんとのコミュニケーションが取れないとダメね。

イメージで言うと、設計者がヒマワリなら、構築者は雑草です。

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ネットワークエンジニアの仕事内容その3:運用・保守

運用には主に3つの業務があります。会社によっていろいろなので一概には言えませんが。

トラップメールに対応する

ネットワーク機器はトラップという仕組みがあり、何かトラブルが起きるとメールでお知らせしたりすることができます。

例えば、疎通ができなくなったり、電源が落ちたり、CPUの使用率が増えすぎたりしたときに、エラーメールが届くので、その対処を行います。

この仕事の場合24時間対応ですね。ISPで働いていた時は夜間対応でシフト制でしたし、大手で働いていた時は携帯にメールが届くようになっていました。

ユーザー対応

ユーザーから「つながらないよ~」とか「LANケーブルのピンが折れた」とかそういった日々起こりうることに対して対応します。

機器の設定変更

「人が増えたから席増やして、部署が1個増えた」と言われた場合、その分のネットワークが必要になってきます。

その時にスイッチに設定を入れたりVLANというものを増やしたりするのですが、完成図書と呼ばれる構成図、管理表、設定情報を見ながら作業します。

そしてその完成図書の管理(場所が分からないじゃ話にならない)や、変更したら図書の内容を更新することも大事なお仕事です。

向いている人

『設計者や構築者に教えてもらう』ことが多いので、聞き上手、理解上手、決められたことをきちんと守れる人じゃないとできません。

けっこう待機も多いので正直地味です。

LANケーブルとネットワーク機器

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『設計、構築、運用保守』を全部やらないといけない場合があるよ

まず初心者が入社して、いきなり設計をすることはないでしょう。

まずは今あるネットワークを理解して運用ができるまでに成長する必要があります。

大手に転職した時は最初の半年は『今あるネットワーク』を運用することが仕事でした。

半年後からは、新規オフィス系の案件などを担当させてもらって(もちろんバックに先輩がいます)設計と構築と運用を全部一人か二人でやることも多いです。

1000人以上の規模の新規オフィスの場合は10人くらいのチームでやっていました。

無線が途切れずに届くかビルを徘徊したり、LANケーブルをひたすら作ったり、パソコンを床に置いて、座り込んで作業したりと、地味なことも多いです。

また、ISP(プロバイダ)に居た時は設計者が構築も運用もやっていましたし、新人の時は運用がスタートでした。

新たにネットワークエンジニアを目指している方はその辺の確認も必要でしょう。

 

なお、IT業界の転職に強みを持つ『ワークポート』という転職エージェントがあります。

私が転職した当時流行りだったスマホのアプリ開発会社やネットショッピング会社などベンチャー含めた様々な会社を紹介もしてもらえたので選択幅が広がりました。おすすめです⇒IT・インターネット・ゲーム業界専門の転職エージェント【WORKPORT】

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この仕事に従事する為に必須の知識

本格的にネットワークの仕組みについて勉強したい方は、私が高専の授業で使っていた本を読んでください。初心者向けの非常に有名な本です。

 

とりあえず採用試験を受ける前に、このマスタリングTCP/IPを全部読んで下さい。基礎知識がなかったら面接ではアウトだと思います。

入門編なのでそんな難しくないです。

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女性目線ですが、ネットワークエンジニアは素敵です。

システムエンジニアの方や、データーセンターの運用の方や、社内SEの方、電気工事、NTT作業員など、様々な方と関わってきましたが、ネットワークエンジニアが一番かっこいいと思うのよ。

仕事仲間なので好きになったことはありませんが、尊敬の意を込めて素敵だなとか、かっこいいなと、思うことは多々ありました。

私は、出世欲は皆無だし、会議で発言したりすると赤面するようなダメダメ社会人だったので、誰かを尊敬することの方が多かったからかもしれません。

話を戻します。

なぜネットワークの仕事は『かっこいい』のか?

わたし個人の所感ですが、インテリっぽい人が少ないし、なんてゆうか心の広い人が多く、トラブルにも柔軟に対応できるような方が多いのよ。

女性目線で言うと、見た目の雰囲気もシステムエンジニアとは違って、インテリだけど、雑草っぽくて男らしい感じがするしね。片手でスイッチを支えながら、ラックにねじ止めしている姿も素敵だと思います。

これまで30人以上のネットワークエンジニアと関わってきましたが、内気でオタクな方はほとんどいなかったかな。

また、結婚も早くて、家族ラブな方が多いかもしれません。

この業界では一番大手の『シスコ』で設計の仕事をしている先輩は、毎週末草野球をしているスポーツマンで家族ラブで、雑草オーラが出ていました。

最近まで一緒にいた先輩も似たような方で、まあ怒られたり泣かされたりもしましたが、土日作業や地味な仕事もいっぱい一緒にやっていると、尊敬の意味で「かっこいい」と思うこともありました。

だから、ネットワーク屋さんはかっこいいのです。

この仕事に関われて、様々な方に出会えてよかったなあと心から思っています。

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