妊娠中に仕事を休職する方法。医師の診断書や傷病手当金について

妊娠中はつわりや体調不良により仕事もキツイし、有休も使い果たしてしまった方は少なくないはずです。

また、このご時勢でもマタハラで苦しんでいる方は大勢います。

会社に来ても休憩ばかりしていると周囲の目が痛く、同僚に迷惑かけまいと頑張りすぎると体が辛くなったり・・・。

どうにもこうにもならない時ってあると思います。

Google検索結果を見ていると、『妊娠 診断書』や『妊娠 休職』で検索している方は毎月１０００人ほどいるようです。

皆さん切羽詰まってるんですよね、きっと。

今回は、妊娠中の休職のこと、診断書はどのような場合に書いてもらえるのか記載していこうと思います。

妊娠中に仕事を休職する場合必要な事

まず、会社を休職するには、医師による『診断書』が必要となり、会社との手続きが必要となります。

診断書

切迫などの病名が付いて、医師から「安静にしてください」と言われた場合、こちらから『会社への診断書を書いて下さい』と言わなければ書いてもらえません。

きちんと医師に自分は仕事をしていること、どんな仕事内容か分かりやすく説明することが重要です。

傷病手当金

診断書を受け取ったら、会社との手続きが必要となります。

診断書を上司もしくは総務に提出し、『傷病手当金申請書』を記載します。

休職により給与が無くなっても、給与の３分の２が健康保険から傷病手当金として支給されます。

もし会社側が何も言わなければ、こちらから言いましょう。上司がアテにならなければ、総務の労務担当者に直接問い合わせるのが良いかと思います。

なお、会社の健康保険に加入しておらず国民健康保険の方は、この手当金は支給されませんので注意してください。

参考ですが、私の場合２４万円なので毎月１６万円が支給されていました。ここから会社に厚生年金や税金を支払うと手取りとしては１１万程度になります。

妊娠による体調不良で診断書を出してもらうには

切迫流産や切迫早産、妊娠悪阻などの病名が付いた場合は『診断書』は問題なく書いてもらえるのですが、単なる体調不良では書いてもらえない場合があります。

『単なる体調不良』と書きましたが、妊娠中の体調不良って『単なる』では済まされません。

私の場合・・・妊娠初期は、入院するまでもないけど、つわりが辛く毎日気持ち悪くて泣いて過ごしていました。

また中期は、つわりが終わったと思いきや、胃痛、歩くと腹部が痛んで張ったり、腰痛がひどくなってきたり、とにかく眠かったり。

電車では、立つとお腹が張るし座ると腰が痛いし、通勤すらできません。

そんな時は、仕事が欠勤にならないよう『診断書』書いてくださいと医師にお願いしてみましょう。

ネットで調べてみるといろんな方法で書いてもらった方がいます。以下に知恵袋などの情報をまとめて書きますので、参考にしてください。

医者と相談して診断書を書いてもらう

つわりや、お腹の張りや、体のだるさなどがあり仕事が辛い方は医者に相談しましょう。

・現在の仕事の状況
・どうにもこうにも仕事ができないこと
・有休は使いきってしまい欠勤は許されないこと
・ 仕事は一生続けていきたいので辞めるわけにはいかないという強い意志

症状に合わせて、上記の自分の状況をきちんと伝えることで、診断書を書いてもらえる可能性があります。

もし書いてくれなければ、検診外で頻繁に通い、つわりの薬や張り止めの薬をもらったりしていれば、理解してくださる場合もあるそうです。

診断書を書いてくれる医師を探す

医師が診断書を書いてくれない場合、書いてくれる医師を探すしかありません。妊娠は病気ではないので診断書が出ない場合もあるようです。

どんなにお腹が張っていても、つわりが辛くても、病気と判断できない場合は診断書を書いてくれない医師もいます。知恵袋なんかを見ていると、『診断書を書いてもらえない』と悩んでおられる女性の書き込みも多く見受けられます。

ひどい話！

そんな時は、もっと信頼できて理解してもらえる医師を探しましょう。

腰痛の診断書を書いてもらう

妊娠中は腰痛になる方も多いと思います。

腰痛になると、座りっぱなし立ちっぱなしが難しく、通勤電車は地獄です。

私は妊娠中期になると、１時間半の立ちっぱなしの通勤の影響から、ぎっくり腰みたいな状態になってしまい、足までしびれるようになってしまいました。

湿布をもらって腰から足まで大量に張ったり、とこちゃんベルトも装着したり、最終的に整形外科にも行ったけど、レントゲンが撮れないので治療もできず、痛み止めのロキソニンも飲めず。

もう限界だったので、担当の医師に仕事が辛いと相談したところ『妊娠による腰痛』と診断書を書いてくれました。

思い切って心療内科へ行く

周囲の目が気になったり、マタハラを受けたりして精神的に参ってしまうことも多いと思います。

私は結婚した時に『急に妊娠されたら困る』と言われましたし、『どうせ育休とっても戻ってこないんでしょ？』『昔は男が稼いで女は家にいたのに、旦那の稼ぎが悪いのか（笑）』とも言われましたね。

大阪によくある軽い冗談だったのかもしれないけど、私は精神的に辛かったです

働き続けている女性って、真面目だしみんなに迷惑かけたくないと必死で頑張ってしまうのですが、それはちょっと危険かもしれません。

妊娠中は、体調が悪いだけでなく、精神的に不安定になりやすいので、いつもより倍の緊張感を持って働く必要があります。また、同僚に迷惑をかけてしまうと、強い罪悪感も出てきますし精神的に参ってしまう方も少なくありません。

また、つわりや、不安や、休むことへの罪悪感で眠れなくなる方もいるようです。

私は妊娠初期、こんな感じでメンタルおかしくなりそうでしたので、余っていた有休を全部使って休みました。

有休が無い方は心療内科を受診すれば、診断書を書いてくれる可能性があるようです。

最初は抵抗があるかもしれませんが、赤ちゃんを守れるのはママだけです。ストレスは赤ちゃんに良い事ではありません。以下のお話は参考になりますよ。

診療内科で仕事の状況を話して、赤ちゃんも心配だしすごくつらい・・、と話したら、診断書を書いてくれました。

産科の病名はつけられないけどいいですか？とのことでしたが、とてもいい先生で、かかってよかったです。「適応障害」という病名をとりあえずつけてくれて、産休の前日までの日で書いてもらえました。

※e-妊娠：診断書と対応

あと、みなさんにおすすめしたい詩が書かれた本があります。妊娠中に「私は本当にこの先大丈夫なんだろうか」と悩んでいた時に、この本に出会ったおかげで勇気と自信をもらいました。辛くなったら何度も読み返し本当に助けられました。

私の体験談とアドバイス

妊娠中に体調が悪い場合は、仕事を休めばいいと私は思っています。

薬は飲めないし、治そうにも治せないし、休むしか方法がないんですから。

仕事を頑張りたい気持ちはものすごくありますが、体にムチうって働いて、赤ちゃんに影響があったり、精神的不安定になったら元も子もありません。

ウツなんかになったら、一生後悔しますよ。

私は休むことに罪悪感がものすごくあったのですが、欠勤すると退職になるし、もう体が無理だと思ったので、開き直って診断書を書いてもらいました。

私の場合、たまたま上司が昭和の人間だったので、結婚しただけでマタハラを受け、均等法違反で退職干渉までされ、ものすごく病んでいました。

査定も並、遅刻欠勤無し、問題を起こした事もないのに、どうしてこんなことを言われるのだろうってね。

でも、組合の方に相談したところ、私の上司はコンプライアンス担当と組合からお叱りを受けたようで、総務部長から謝罪を受けるほどの大事になってしまいました。

嬉しかったけど、逆に恐縮してしまい、会社に居辛く何度も退職しようか悩みましたよ。

でも、旦那や両親や親友から「なんで女性だからって妊娠したからって差別されなきゃいけないの？退職したら負けだよ、あんたは何も悪くないでしょう！」と言われて、どんな事があっても辞めない（いや、辞めてやるもんか！）という思いです。

あと、『会社であなたの代わりはたくさんいても、赤ちゃんにとってママはあなた一人なんだよ』と助産師さんに言われてた言葉が忘れられません。