これは、私と産まれたての息子の試練のお話。
病院の授乳室で、授乳が上手くいかなかったのは、私たち親子だけでした。
自分の愛おしい赤ちゃんが助産師さんに首を捕まれて乳首まで口を何度も運ばれる姿は苦痛で仕方なくて何度も泣きました。
でも退院後も母乳外来に通ったりして訓練を重ねた結果、赤ちゃんは上手に吸えるようになり、2ヵ月ごろには完母までたどり付きました。
そのことを今日は書きたいと思います。
母乳推進の産婦人科にて
私が出産した産婦人科は母乳推進の病院で、WHOのポスターが張られており『赤ちゃんに優しい病院』として認定されている病院でした。
赤ちゃんに優しい病院とは・・
WHOは、産科施設に対して「母乳育児成功のための10カ条」を守るよう伝えており、それを長い間守り続けてきた病院のみ『赤ちゃんに優しい病院』として認定されます。
日本国内でも認定されている施設は100以下ですから貴重な病院で、とにかく母乳!母乳!という考え方でした。
産後授乳を始めるも傷が出来てしまった。
助産師さんには、3時間に1回の授乳をすることと、吸い方を教えて頂いたのですが、産後に1500mlの大量出血をした数時間後の時に説明されたので、頭フラフラで説明も右から左状態。
母子同室で授乳室に移動するのも面倒だったので、とにかく3時間に1回乳首を吸ってもらうようにしていました。
でも・・
それが大きな間違いだったのです。
授乳のコツは乳首を吸うのではなく乳輪から吸ってもらう必要があるんです。
それなのに私は乳首だけを赤ちゃんに吸わせており、結果的に傷ができてしまい激痛が走るようになってしまいました。
どんどん授乳が苦痛に
このあと、薬をもらって激痛のまま自室で授乳を続けることになります。
これが原因で少し授乳が苦痛になっていきました。
今から思えば、激痛に耐え顔をゆがめているママを見て赤ちゃんはうまく吸えなくなってしまったのかな・・・なんて思います。
助産師さんは私の母乳がたくさん出ていることを確認していたし、特に授乳室を強く勧めることはなく自室でゆっくりしてくださいと言ってくださったので、呑気にひきこもってしまっていました。
赤ちゃんも乳輪からちゃんと吸っていたので、授乳なんてチョロイわ~と思っていました。
でも、これが全ての間違いだったんです。
授乳がうまくできていないことに気が付いた。
出産から3日後の朝、ようやく動く元気が出てきた私。
赤ちゃんと一緒に授乳室に行き、再度指導をしてもらいました。
『指導なんていらないよ~、余裕で出来てますよ~』そう思いながら授乳開始し、飲む前と飲んだ後の体重を測ってもらったのです。
でもその結果・・
全く体重が増えていませんでした。
つまり飲めた量が0mlだったのです。
なんで!?吸いつけているしゴクゴク音もしているし、なんでなん!?
私は全く飲めていなかったこと、そして赤ちゃんの体重は激減していたことのダブルのショックで、授乳室で泣いてしまいました。
飲めていなかった理由は、乳輪への吸い付きが甘く、赤ちゃんの唇がアヒル口になっていなかったからでした。
そして、ここから私と赤ちゃんの格闘が始まります。
2人で頑張っても、授乳が全く上手くいかない。
授乳室では、まず吸う練習をして搾乳した母乳を哺乳瓶で飲んでもらうという方法で毎回練習を重ねました。
退院の日程を1日延長してもらい、何度も練習しました。
本当に繰り返し繰り返し。
私の赤ちゃんは、助産師さんに首を捕まれて、乳首まで口を持って行く練習を何度もしました。それでもうまく吸い付くことができなくて。
一生懸命頑張って大泣きしながら、母乳が欲しいと大きな口を開けて必死で頑張っている姿を見て、私は胸が締め付けられるような気持ちでした。
『よく頑張ったね、偉いね、頑張った頑張った』と何度も赤ちゃんに言いながら、周りを見渡すとみんな上手に吸えていて、泣いていたのは私の赤ちゃんだけ。ものすごく辛かった。
病室に帰って泣きながら赤ちゃんを抱きしめ、『私が悪いんだ、私の乳首が変なんだ、ごめんね、頑張って飲もうと生きようとしているのに、こんなママでゴメンね。』何度も赤ちゃんに言っていました。
練習は夜中も行い、朝になれば授乳室へ。夕方まで練習の繰り返し。
咥える練習を20回以上行い、その後泣いている赤ちゃんの横で焦りながらの搾乳、そして哺乳瓶で母乳をあげる、ものすごく大変な作業でした。
必死だったと思います。
そして私はくじけます。
もうミルクでいいんじゃないかな、そう思いました。
入院の最後の2日だけ同じ病室になった隣のベッドの方に『もうミルクでいいんじゃない?そんなストレス抱えることないよ、私も上の子2人はミルクで育てたよ、ここの助産師は母乳ばっかりだけど、ミルクでも赤ちゃんは育つんだよ』と言われました。
また、『ミルクだと社会復帰もしやすいし、赤ちゃんを祖父母に預けるのもラクだよ』と教えてくれたのです。
その言葉に少し救われて、助産師さんに混合でやっていきたいという気持ちを伝えました。
退院後も練習を重ね・・・
退院後、里帰りしない初めての育児は本当に大変で、もう授乳の練習どころではなく、ミルクと搾乳でちゃちゃっと済ませることが増えてしまいました。
早め早めにミルクを作り、赤ちゃんが泣く前の搾乳をして保管。
産院で使っていた哺乳瓶も購入して、冷蔵庫に保管することが日課となりました。
※使っていた哺乳瓶はこちらの記事が参考になります
とにかく育児に必死、死なせないことに必死だったんです。
それでも『忘れられたら困る!』そう思って乳首を吸ってもらう練習も重ねました。
また母乳が飲めているか心配なので、5g単位で測れる体重計を買いました。授乳前後で体重を測ると飲んだ母乳量が分かるし、使うと安心できるのでおすすめです。
そんなドタバタのある日、それは突然やってきます。
何気に右の乳首を吸わせたところ、赤ちゃんがゴクゴク母乳を口から垂らしながら飲んでいるではありませんか。
!?!?!?!?
そして飲み終わったあと、満足げな表情で笑ってくれたんです。
それはそれは突然のことでした。
翌日、母乳外来へ行き授乳前後の体重を測ったところ、10分で60ml飲めていることを確認できました。
これまでの努力が報われた瞬間でした。
ちょうど、出産から1ヵ月がたっていました。
授乳がうまくいかなくても諦めるべからず
今は、泣いたらハイハーイ( ´ ▽ ` )と、どうぞどうぞと飲んでもらっています。
搾乳から解放され、大量の哺乳瓶にも若干ホコリがかぶっちゃいました。
赤ちゃんは、ものすごくリラックスして母乳を飲んでくれています。
この写真はわが子が母乳を吸っている時の手。キュンキュンです。そして、ゴクゴク美味しそうに飲んでくれているのを見ると幸せな気持ちになります。
乳首はびょーんと伸びており、ものすごく吸いやすそうな状態にまでなったし、いーっぱい飲んでも、途切れることなく母乳も出ています。
最近は寝ながら授乳も出来るようになりました。
授乳がうまくいかなくても諦めなくて本当によかったです。
私にとっての『授乳』それは、二人で頑張った証、そして入院当時から毎日応援してくれたパパと私と赤ちゃんの3人の絆なのです。
もしこれを読んでくださった方で母乳がうまくいっていないなら、諦めないでください。
ガンバレ!
コメント
どうもはじめまして、ワードプレスを運営しているものです。私はスティンガー3のテンプレートを使用しております。シンプルシティのSEOの強さを調査したくシンプルシティを使用しているブログをいくつか拝見させていただいております。ちなみに私のPVは月間一万PVも満たないです。三年前ではスティンガーが強かったですが、今はやはりシンプルシティが無料の中で一番SEOに強いのではないかなと感じております。
ではちょっとこの記事について思った事があったのでコメントさせていただきます。
アドセンスは18禁やアイドル、芸能人などの写真には敏感みたいで、画像識別&文字認識アルゴリズムでアドセンスが弾かれてしまう時があるので気を付けたほうがいいと思います。
こちらの記事ではアドセンスが表示されておりません。18禁に繋がる文字や画像表示にはくれぐれも気を付けてください。恐らく表示されていない理由は画像と文字で18禁だと認識されてしまっていることが原因です。
参考になれば幸いです。では頑張ってください。応援しておりますと同時に今後もブログ運営を参考にさせていただきます。
通りすがり様
コメントありがとうございます。
参考になればいいのですが、いつでも訪問してください。
またアドセンスについては10年前から利用しているので詳しい方だとは思いますが
このような記事で排除されるかな~と思っています!
また広告は表示されていますので今のところ放置してみます^^
だって多くの方が赤ちゃんのころに授乳により育っていますしね。
もし排除されたら、それをネタにして楽しもうかと思います!!!
ご意見いただきありがとうございます。
今産後一週間ですが、
赤ちゃんとの母乳育児で悪戦苦闘しています。
私も赤ちゃんがギャン泣きするのを見るのが辛くて搾乳とミルク混合でもういいかな、と思ってしまいそうですがここの成功体験を知ってもう少し頑張ろうと思いました。
ありがとうございます。
新米ママさん
コメントありがとうございます。
授乳がうまくいくまで本当に大変かと思います。私も夜中に1人で乳搾りをしながら何度も心が折れそうになりました。
十分頑張っておられるかと思いますが、頑張ってください!
でもミルク足したりしても全然いいと思いますよ^^
以前コメントしました田中です。
お二人目のご出産、おめでとうございます!
私も今月初めに娘を出産し、里帰りなしの生活をスタートさせています。
今、授乳が上手くいかずすごく悩んでいて、授乳について検索してたらまたまた偶然田中さんのブログにたどり着きました^^
私も入院中、娘が上手く乳を飲めてないことで体重が激減してしまい、退院延長でした。
退院してから今も母乳教室へ通っていて、それでもなかなか直接飲めないので毎日搾乳して飲ませる日々です。
夜中の搾乳って堪えますね。心がすごく虚しい気持ちになってしまって。
先程も乳首を吸わせる練習をしていたのですが、もう大号泣されて私も大号泣でした。
ホント、妊娠中も産後も、次から次から悩み事が出てきては泣けます。
でも田中さんのブログ読んで、もう少し気長に頑張ってみるか!って思えたし、私もきっとその内上手くいくんじゃないかって自信も少しわいてきたりなんかして(笑)
とても励まされました。
同じたなかさん( ^ω^ )
コメントありがとうございます。
再度このブログにたどり着いて頂いて、読んでもらえて嬉しいです。
また、出産おめでとうございます。
私も11月19日に出産したので近いですね!
しかも、私も田中さんと同じです。私は左だけ赤ちゃんが上手く吸えずにまたまた搾乳の日々です。本当に萎えるし泣きたくなります。
同じように夜中にシュポシュポと搾乳してる人がいると思うと、あと少し私も頑張れそうです。
一緒に頑張りましょー!